12月は地球温暖化防止月間。温暖化とは、空気中の二酸化炭素などが増え、地球の気温が上がることをいいます。地球全体の平均気温はこの120年で0・85度、和歌山市も100年で1・43度上がりました。二酸化炭素は私たちが使っている電気を作るときや、自動車を走らせるときに出ます。これを減らすため、地球温暖化防止活動推進員というボランティアの人たちが和歌山で頑張っています。

 

 温暖化が進むと、南極の氷が溶け、海面が高くなります。すると、海に沈んでしまう島がでてきて、太平洋の島国には、住み慣れた土地を離れなければならなくなった人たちもいます。また、あまりの暑さで植物が育たない地域では、砂漠が広がっています。

 和歌山でも、急な大雨で土砂崩れが起き、異常な暑さから果物が思うように育たなくなっています。また、南の海にしかいなかったオニダルマオコゼなどの生き物が見られるようになりました。

 身近な環境問題や普段からできる工夫などを教えてくれるのが推進員です。和歌山県内に119人いて、節電や森づくり、ゴミ問題など得意分野を生かし、それぞれの地域で教室を開いています。

 夏と冬には夜の電気を一斉に消す「100万人のキャンドルナイト」というキャンペーンが全国で行われ、それに合わせてろうそく作りを教hatsudenkiえています。

 天ぷらに使った油で手作りでき、クレヨンを溶かして色をつけます。子どもたちは好きな色を選び、香りの液を混ぜるなど世界に一つだけのろうそくを完成させます。受講した小学4年の女の子は「家の油で作れるのが不思議だった。自分だけのキャンドルができました」と笑顔。推進員の鈴木和美さんは「小さなビンでも7時間は使えます。お気に入りのろうそくで電気のない生活を体験し、その大切さを感じてほしい」と話します。

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 環境に優しいアイデアはフェイスブック、インスタグラム「エコの和」で紹介しています。

 

作ってみよう!エコキャンドル

ecocandle用意するもの ・使った後の天ぷら油(600㏄、植物性) ・油の凝固剤(20㌘) ・クレヨン ・芯になるひも(麻ひもやたこ糸) ・アルミカップ ・ガラス容器

《作り方》

①油を80〜90度に温める

②凝固剤を入れてかき混ぜる

③②をアルミカップに入れて好きな色のクレヨンでかき混ぜる

④ひもに油を染み込ませ、ガラス容器の中央に垂らす

⑤④に③を流し込んで冷ますと完成

※③でアロマオイルを入れるのもオススメ

(ニュース和歌山2016年12月14日号掲載)