和歌山市のシンボル、和歌山城では、城内を楽しく回ってもらおうと、おもてなし忍者たちが活躍しています。衣装を着たり、手裏剣を投げたりして、なりきってみませんか?
城内を案内
水曜~日曜に訪れると、忍者姿のスタッフが天守閣の周りや駐車場などあちこちにいて、城内を案内してくれます。車イスで来た人たちが山の上にある天守閣まで安全に行けるよう、お手伝いもしています。
忍者として活動する中野未来さんは「私たちのおもてなしを楽しんでもらい、和歌山城、そして和歌山を好きになってもらえたら」と話します。
忍術体験しよう
城内のわかやま歴史館前では土曜、日曜、祝日に、ゴムでできた手裏剣投げや隠れ身の術などの忍者体験ができます。隠れ身の術とは、城の壁や石垣の絵が書かれた布の後ろに隠れ、どこにいるのか分からないようにする忍術です。
予約すれば、衣装を借りられます。12月5日に体験した和歌山大学附属小学校5年の奥村日向大さんは「お城はよく来るけど、忍者になるのは初めて。思わずポーズをとりたくなっちゃいます」と目を輝かせていました。
予約や問い合わせは城プロジェクト(073・460・3653)。
昔は本物の忍者がいた?
和歌山市吹上の恵運寺には、忍者向けの変装や道具について書かれた本『正忍記』が残されています。山本寿法住職によると、1600年ごろの忍者は、他の地域に忍び込み、情報を集めるスパイ活動を多くしていました。恵運寺にはこの本を書いた名取三十郎正澄のお墓があり、手裏剣や縄を保管しています。
写真=『正忍記』を持つ山本住職
(ニュース和歌山/2023年1月14日更新)