元日に発生した能登半島地震の被災地を支援しようと、和歌山市三葛の洋画家、中尾安希さん(写真)が同市和歌浦南の万葉館で、地元風景画の展示販売会「淡彩画展」を開催している。

 あしべ橋から見た初日の出や、同市中心部を流れる市堀川などのほか、主宰する和歌の浦画塾の生徒作品を合わせた14点を展示。会場には募金箱も設置している。売上や募金は被災地に役立てるよう寄付する。

 一昨年、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため、同様の展示会を実施した。中尾さんは「旅行が趣味で、能登には2度ほど行ったことがあります。足を運んだ地が被災したのをテレビで見て、心苦しくなりました」と悲痛な面持ち。

 また、発生が予想される南海トラフ地震と重ね、「和歌山もいつ大きな地震が起こってもおかしくない。ウクライナの時と同じく、支え合いの気持ちを持ってお金を送りたい」と話す。

 展示は3月31日㊐まで。午前9時~午後5時。㊊休館。2月12日㊊は開館し、翌日休み。中尾さん(073・445・2756)。

(ニュース和歌山/2024年1月20日更新)