プロチームとしてNBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)を2年間戦った後、クラブチームとなり活動を続ける和歌山トライアンズ。第1土曜の「#イマワカtalk」で紹介するのは、まもなく開幕する近畿地域リーグへの参戦を控えたチームを引っ張る知念恭平主将(31)です。

 

教員との〝二刀流〟

──出身は。

 「沖縄県糸満市です。バスケは兄の影響で、小学5年の時に始めました。天理大学から神奈川県にある関東実業団リーグのチームに入り、3年間プレーしました」

──和歌山との縁は。

 「実は大学時代に出会った妻が和歌山出身なんです。その和歌山で教員になるため採用試験を受けました。ちょうど紀の国わかやま国体をひかえていた時期で、伊都高校(現・伊都中央高校)で男女のバスケ部を指導しながら、国体に向け立ち上がった和歌山クラブに入り、2013年、14年、15年と全日本クラブバスケットボール選抜大会で3連覇を果たしました。現在は箕島高校女子バスケ部の顧問を務め、トライアンズには国体翌年の16年に入りました」

──トライアンズはプロからクラブチームになって以降、トーナメント大会には出場していましたが、リーグ戦は久々です。

 「今年設けられた地域リーグのうち、近畿は11チーム総当たりで行われます。クラブチームはトライアンズを含めて数チームで、あとは実業団。高いレベルのチームと戦えるのは楽しみです」

 

勝利に導く司令塔

──主将から見た今のチームを漢字で表すと?

 「〝新〟ですね。選手は15人で、20歳前後の若い選手が何人か加わり、新しいチームになったし、若手に新しい風を吹かせてもらいたいとの期待も込めてです。選手はみなプロではなく、私のような教員のほか、会社員として勤めている者、また、学生もいる。週2回、午後8時半からの練習も全員がそろうのはなかなか難しく、正直、不安もある。5月に行われた県総合選手権は決勝で敗れました。チームとしても、自分としても、新しく生まれ変わりたいとの思いもあります」

──近畿地域リーグ、トライアンズの初戦は7月1日(日)です。最後に開幕を控えた意気込みを。

 「私のポジションはチームの司令塔となるポイントガード。仲間を生かしながら、ゴール下に切り込んで行くカットインが持ち味です。キャプテンとして、また司令塔としてチームを勝利に導くのが仕事だと思っています。身長166㌢と小柄な自分のプレーから、子どもたちに何か感じてもらいたい。チームとしては、新たなリーグ戦で1つでも多く勝つことが目標。バスケを通し、和歌山の活性化を図っていくことが他のチームと違う点だと思っています。勝利や、一生懸命な姿で県民の皆様に元気を与えられるよう頑張ります」

 

近畿地域リーグ・和歌山トライアンズ 和歌山県内での試合

 ○4戦目=8月5日(日)午後3時
      和歌山県立体育館(和歌山市中之島)
 ○9戦目=12月9日(日)午前11時40分
      ノーリツアリーナ(和歌山市梅原)
   ※上位チームは来年2月に行われるチャンピオンシップへ出場できる。

(ニュース和歌山/2018年6月2日更新)