『ちびゴリラのちびちび』 作 ルース・ボーンスタイン 訳 いわたみみ(ほるぷ出版)

 ちびちびは小さなゴリラ。お父さんも、お母さんも、おばあさんも、おじいさんも、ちびちびが生まれたその日から、ちびちびが大好きでした。キリンも、ゾウも、ライオンも、ジャングルのみ〜んな、ちびちびが大好きで、いつも一緒に遊んでくれました。そんなある日、ちびちびが大きくなり始めたのです。どんどん、どんどん、どんどん…。そして、あるすてきなことが起きました!

 「ちびちびが大好きでした」という言葉が繰り返される絵本です。声に出すたび、聞き手にも読み手にも深い安堵が生まれます。「そのままのあなたが好き」というメッセージは、人生を温かく力強く支えます。お誕生日に読んでほしい1冊です。

(和歌山市民図書館司書 額田美那子)

(ニュース和歌山/2019年1月23日更新)