大正中期以前の加太地区、堤川の風景です。

 四人の子供が水遊びをしていますが、水辺との距離感が現在と大きく異なることに驚かされます。背後の寺院は左が称念寺、右が光源寺です。

 この当時、海岸付近から続く街並みはこのあたりまでで、写真では見えませんが、光源寺の右手(東側)には加太小学校があって、更にその東側は深山にあった重砲兵連隊の広大な練兵場となっていて、民家は一軒もありませんでした。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんの古写真コレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2020年5月23日更新)