肉と言えば牛、豚、鶏。最近はイノシシ、シカなどのジビエ肉が注目されています。今回は和歌山市のこっちんさんから届いた「イノブタ肉が大好きですが、イノシシとブタを掛け合わそうと考えたのはだれ?」を調査します。

 脂身が少なく、あっさりと臭みのない赤身が特徴です。パロディ国家、イノブータン王国があるすさみ町が知られていますが、最初に考えついたのは一体…?

 和歌山県畜産試験場に聞きました。

 


 

茨城の養蚕業者が東大に相談

 「イノシシとブタを掛け合わそうと考えたのはだれ?」。県畜産試験場に聞くと、社団法人畜産技術協会発行の『特用畜産ハンドブック』に、1950年、茨城県の養蚕業者が東京大学の増井清名誉教授にイノシシとブタの雑種を作れないかと相談し、研究が始まったと記載があるとのこと。和歌山県発祥ではなかったんですね。

 なぜ養蚕業者だったのかは分かりませんが、この業者がしばらく生産に取り組んだようです。しかし55年ごろから効率の良い養豚業が広がり、次第に衰退しました。

 和歌山県では同試験場がすさみ町に移転した70年、全国で初めて国の助成を受け、イノブタの研究がスタートしました。体温調節や栄養の管理、出荷時期などのデータが集まり、徐々に生産が安定しました。

 2006年にはすさみ町内で民間で飼育が始まり、現在は4軒に。「イブの恵み」のブランド名で親しまれる、町の特産品となっています。

(ニュース和歌山/2020年9月12日更新)