今回は海南市の女性(65)から。「最近、海南市の車道に青い矢印を見るのですが、あれは何ですか?」との疑問です。

 早速、海南市に向かって車を走らせてみました。路上に青い矢印…と口の中で唱えながら向かうと、海南市にたどり着く前に既にちらほらと道路上に青い矢印、ルート表示板が目に入ってきました。海南に限ったものではなさそうですが、同市の市街地では目立っています。まずは和歌山県道路保全課に問い合わせてみました。

 


 

「太平洋岸自転車道」の印

 「最近、海南市の車道に青い矢印を見るのですが、あれは何ですか?」との疑問。県道路保全課に尋ねると、「矢羽根と言います。昨年から整備が進んだサイクリングロード、太平洋岸自転車道のルートです」。

 昨年7月に国土交通省のナショナルサイクルルート制度ができました。ソフト・ハード面で一定の基準を満たしたサイクルルートを認定し国内外にPRするものです。これを受け、国、太平洋岸6県と政令指定都市2市が「太平洋岸自転車道」として千葉県銚子市から神奈川、静岡、愛知、三重、和歌山県和歌山市へ至る1400㌔でルート表示などを施しました。現在、ナショナルサイクルルートの指定を目指しています。

 矢羽根はこの自転車道を示すもので、このほか統一ロゴの入った案内看板などがあります。県内では三重から入り、海岸線を走ります。海南市は下津や藤白、船尾をへて、和歌山市のマリーナシティ、和歌浦を経由し全体のゴール加太へ。ちなみに県が「WAKAYAMA800」として2017年までブルーラインを敷いた県のサイクリングロードとは別です。

 東京五輪に合わせ、国内外のサイクリストに走ってもらいたかったようです。来年はぜひそんな姿を目にしたいですね。

(ニュース和歌山/2020年9月19日更新)