《回答者》

リハビリテーション科
今村病院リハビリテーション部 作業療法士
綿谷 翔太先生

 テニスでは、ボールを打つときに手首を返す動作を繰り返すため、ストレッチなど日ごろのケアを怠ると疲労が蓄積し、肘にある腱が炎症を起こし、痛みを生じることがあります。具体的には、「ドアのノブをねじる」「物を持ち上げる」「タオルを絞る」といった動作で痛みが現れます。重症になると安静時でも肘が痛みます。


 セルフケアとなるストレッチを2種類、イラストで紹介します。①腕の表のストレッチ…手のひらを上にした状態で肘をしっかり伸ばし、反対側の手でストレッチ側の人差し指と中指を引っ張り、20秒キープ。②腕の裏のストレッチ…手のひらを下にした状態で肘をしっかり伸ばし、反対側の手でストレッチ側の手首を内側に曲げ、20秒キープ。①と②を1日3セット行うことで、肘への疲労の蓄積を軽減できます。

 セルフケア法は色々ありますが、自己判断で行わず、痛みや違和感がある場合は病院を受診・相談した上で、適切に行うようにしてください。

(ニュース和歌山/2020年9月27日更新)