10月27日(金)から3日間、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会が開かれます。和歌山での国際大会は2度目、全日本は4度目。県内から男性100人、女性28人で、総参加者は2263人と過去最多です。メダルが期待される地元選手を紹介します。

 男性有望株の筆頭は、砲丸投げで国体優勝経験がある和歌山市の松本一廣選手(71)。マスターズでは砲丸、円盤を何度も制しています。昨年はケガに泣きましたが、「本調子なら優勝できる」と自信を見せます。

 社会人時代、国際大会のやり投げで「幻の世界記録」を出した白浜町の溝口和洋選手(55)は、2度のオリンピックをはじめ、世界経験が豊富。今回は日本記録を更新しての金もあり得ます。

 一方、50歳ごろ陸上を始めた和歌山市の中前行雄選手(83)は、70歳以降に800㍍、1500㍍などで近畿だと敵なし。同市の富永大樹選手(43)は短距離で2年連続県最優秀、深谷英治選手(48)も棒高跳びで全国3位を誇ります。

 女性では、すさみ町の加藤恵子選手(65)が100㍍、幅跳び、やりで2013年以来の3種目制覇を目標に、「競争相手が多い100㍍で優勝したい」と気合い十分。

 また、和歌山市の堀井愛選手(36)は、私が考案し、今回から全国大会種目となった立ち五段跳びで、同市の武田優美香選手(19)は円盤投げで好成績を残しそうです。

 なお、私は全国大会に初回から38回連続出場を継続し、ハードル、リレーなど参加5種目すべてでメダルをねらいます。

 長く競技を続けていれば、陸上経験者でなくてもメダルの可能性が出てくる。これがマスターズの醍醐味です。年齢を重ね、いつまでも現役で競技に打ち込む姿に、ぜひ触れてください。

写真=砲丸投げに自信を見せる松本一廣選手

(今回で終了します)

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 10月26日(木)午後1時半、和歌山市湊通丁北のアバローム2階で、「生涯スポーツの果たす役割」をテーマに君原健二さん、室伏重信さん、増田明美さんらのシンポジウムが開かれます。無料。希望者は直接会場へ。

(ニュース和歌山/2017年10月25日更新)