《回答者》
整形外科 スポーツ整形
北出病院
阪田 武志先生

 膝の痛みの原因は様々ですが、特に中高年の女性を中心に多くみられるのが「変形性膝関節症」です。ご質問者も変形性膝関節症の可能性が高いと考えられます。この疾患は関節内の軟骨がすり減り、部分的に過度な負担がかかることで骨の変形を招き、強い痛みを引き起こすのが特徴です。

 治療は従来、軽度であれば運動療法やヒアルロン酸注射による保存療法が、重度であれば人工関節を中心とした手術療法が行われてきました。ただ、膝の痛みに悩んではいるけれども人工関節にするほど軟骨が減っていない方や、諸事情により人工関節を入れられない方などには有効な治療がありませんでした。

 こういった患者の治療法として、数年前から「PRP(多血小板血漿)療法」を導入する施設が増えつつあります。PRP療法とは、血小板を高濃度に濃縮し、血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用した「再生医療」のひとつです。この治療法は患者自身の血液を用いるため安全性が高く、効果は最大36カ月持続したとの報告があります。ただ、現時点では自由診療でしか受けることができません。

 まずは整形外科を受診し、治療法についてご相談ください。

(ニュース和歌山/2021年12月18日更新)