《回答者》
◆眼科
吉村眼科 吉村 利規院長

 ドライアイは、目の表面を覆っている涙が不足することで見えにくさや目の乾き、痛みなどが現れる目の病気です。

 空気が乾燥する冬は、ドライアイの人にとってはつらい季節です。エアコンは空気をさらに乾燥させるため、風が直接目に当たると、たちまち目の表面が乾いてしまいます。まばたきによって涙が十分に出ていれば心配ありませんが、加齢やストレスなどが原因で、涙が減少してしまっている人もいます。

 また、パソコンやタブレット、スマホ等を長時間使用しているとまばたきが減って涙が蒸発しやすくなり、目の疲れや不快感、かすみ目等の症状を引き起こします。30分に1回は画面から目を離し、20秒以上遠くを見て目を休めましょう。その際、適切な点眼薬をさすことで目の表面が保護されます。

 従来、眼科でしか処方できなかったヒアルロン酸Na点眼薬がOTC医薬品となり、薬局やドラッグストア等の薬剤師に相談すれば、眼科を受診しなくても手に入れられるようになりました。しかし、市販薬で症状が改善しなければ、かかりつけの眼科を受診し、目の表面に原因があるのか、何が原因で涙が少ないのか病態を詳細に調べ、症状にあった治療と生活指導を受けてください。

(ニュース和歌山/2021年12月18日更新)