彩り添える手作り看板

 事務所前の動物園入り口に、その月に生まれた動物を紹介する看板があるのはご存じですか? 実はこれ、私たち飼育員が手書きしているんです。ほかにも、園内には飼育員が説明文やイラストを手書きしたPOPを多数、掲示しています。

 パソコンで原稿を作成して看板にすることもできるのですが、規模が小さい動物園を「もっと楽しんで、動物に興味を持ってもらいたい」との思いを込め、工夫しながら丁寧に手作りしています。

手作りのかぶととかしわ餅を飾り付け

 心がけているのは、大人の方はもちろん、小さいお子様にも分かりやすく説明書きをすることです。見ていて「楽しい」「面白い」「かわいい」と思ってもらえるように、絵や言葉を選び、文字の大きさや見やすさにも気を配りながら書きます。足を止めてじっくり案内を読むお客様の姿を見かけるととてもうれしく、創作意欲がわいてきます。

 このほかにも、飼育員手作りのものがあちこちにあります。七夕や月見など季節を感じる園内装飾は、私たちで考えて作って飾り付けしています。もっと園内の彩りがよくなるよう、今後は季節ごと、月ごとに変えていけたらと思います。春はひな祭りや桜、夏には麦わら帽子、スイカといった涼しげな飾りを選び、秋には紅葉やハロウィン、冬にはクリスマスやお正月の行事など。日々試行錯誤しながら展示し、動物園そのものが楽しい場所だとたくさんの方に思ってもらえるとうれしいです。

今回の担当:中原亜由さん

 また、インスタグラムでは、当園のイベント情報やお知らせはじめ、今回紹介した装飾写真などを毎週、投稿しています。面白い写真や動画もありますよ。飼育員によって動物の動きや見方が違っているのも見どころです。ぜひフォローしてくださいね。

(ニュース和歌山/2022年5月14日更新)