日光浴で健康を維持

 今回は、昨年10月に姫路市立動物園から譲り受けた2匹のケヅメリクガメを紹介します。

 2022年12月生まれで、名前は体が大きい方が「べぇ」、小さい方が「ふね」です。生まれたころは体重100㌘しかなかったのですが、今はべぇが3㌔、ふねが1.5㌔になりました。寿命は約50年で、大きいものだと約90㌔にまで成長します。後ろ足の付け根付近に「蹴爪(けづめ)」のように発達した突起があることが名前の由来です。

右がべぇ、左がふね。のんびり日光浴中です

 中央アフリカから南アフリカの砂漠周辺、サバンナに生息しています。寒さが苦手で、現在は主に屋内にいますが、午後1時半~2時の30分間だけ園内で日光浴をしています。カメはほ乳類や鳥類と違って自ら熱を作り出せないので、日光を浴び、温まってから行動を始めます。

今回の担当:武田美奈代さん

 また、動物の骨はカルシウムから作られます。これを体内へ吸収するのに「ビタミンD3」という栄養素が必要なのですが、動物性のエサにしか含まれていないため、草食性のケヅメリクガメはエサから吸収することができません。しかし、動物は紫外線を浴びることでも、ビタミンD類を体内で合成できます。つまり、リクガメにとって日光浴は、健康を維持するためにとても重要なのです。

 寒くて外に出られない日は、紫外線を照射する特殊なライトに当たっています。ケヅメリクガメが園内で日光浴をしている時は、日陰にならないようにして見守っていただきたいです。

(ニュース和歌山/2024年3月16日更新)