気づけばもう12月半ば。今回はお正月に関する質問です。和歌山市のチビウサさんから届いた「和歌山城で初日の出イベントの記念にもらえる『かわらけ』って何ですか?」を調査しました。

 写真は今年の正月に配られた「かわらけ」です。見たところ、平たい皿のような…。中央には紀州徳川家を表す三つ葉葵の紋と、「令和四年 壬寅元旦 和歌山城」と記されています。和歌山城整備企画課で尋ねました。


本来は素焼きの小皿 紀州徳川の家紋入り

 漢字で「土器」と書き、素焼きの小皿やさかずきを指します。平安~江戸時代に、宴会や儀式のさかずき、明かりをとる灯明皿として使われていました。

 お城で配っているのは、直径8・5㌢、厚さ1・0㌢のさかずき型です。和歌山城整備企画課は「正月と言えばお神酒、おとそ。天守閣で新春初登閣を始めた1983年、記念になるものをと作りました。本来は素焼きですが、正月にお城へ来たと分かるよう、文字と紀州徳川家の家紋を入れています」とのこと。

 1月1日の午前6時~9時に天守閣が無料解放されます。毎年2000人以上が訪れ、先着1000人に配布します。同じく、元旦に砂の丸広場で開かれる「新春つれもて歩こう走ろう会」の干支メダルとセットでコレクションする人が多く、早い年は6時20分には配布終了に。来年は早起きし、お城で初日の出を見るのはいかが。

(ニュース和歌山/2022年12月17日更新)