その道の〝達人〟に技術や文化を教えてもらう「THE伝授」。8月はボーイスカウト和歌山連盟の平井孝朗さんです。

 ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界的な運動です。野外活動を中心に年齢層に合わせた多彩なプログラムを展開しています。ここでは、各種活動から「防災」に関係する情報をお伝えします。

 1回目は、非常時に役立つ「ポリ袋炊飯」です。ポリ袋を利用した調理法は、災害時の避難所生活や、公共インフラに支障が出た時などに大活躍。メリットは、「皿が必要ない」「湯を沸かすだけで良い」「簡単で大量に作れる」「スムーズに配膳できる」といった点が挙げられます。

ポリ袋に米を入れて湯せん

 今回は、ポリ袋の炊飯レシピ(炊き上がり300㌘、お茶碗約2杯分)を紹介します。

【用意する物】

ポリ袋2枚、水160㍉㍑、無洗米(または研いでいない精米)130㌘

【作り方】

①袋を2重にして米と水を入れ、袋の先の方で結び30分置きます。

②沸騰した湯に入れます。

③30分経ったら取り出し、タオル等でくるんで15分蒸らし、出来上がり。湯から出す時はやけどに注意してくださいね。粗熱を取り、袋のままおにぎりにすることもできます。食後は袋を捨てるだけで良く、貴重な水を洗い物に使わずに済むのもポイントです。

炊き上がったご飯

 炊飯以外にも、たくさんのポリ袋レシピがあるので探してみてください。炊き込みご飯やカレーが特にオススメですよ。

ボーイスカウト和歌山連盟 平井孝朗

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 次回は、身近なものを使った担架の作り方を伝授。災害時に関わらず、急を要する時に役立つ知識です。(第1~4土曜掲載。バックナンバーはニュース和歌山HPで見られます)

(ニュース和歌山/2023年8月5日更新)