読者がふだん目にしながら「これは何?」と疑問に思うモニュメントや石碑など、建造物について調べてきたこのコーナー。

 今回は、岩出市のペンネーム、アミパパさん他から届いた「風吹峠の手前にある鳥居や像は何?」です。

       鳥居と像が見えます

 京奈和自動車道岩出根来IC出口から、泉佐野岩出線を北へ200㍍ほど行ったところにあります。数年前までは木々が生い茂り、あまり様子を伺えませんでした。現在は、赤い鳥居とのぼり、奥に何やら像のようなものが見えて目を引きますね。

弁財天をまつる寺院

 「風吹峠の手前にある鳥居や像は何?」。現地に行くと「風吹山弁財天院」とありますから、お寺のようです。住職の畠中洋法さんに聞くと、「主に弁財天様をまつっています」とのことです。

 岩出市出身でタクシー会社などを経営していた原田啓之助さんが、1967年に開設した寺院です。風吹山には以前、弁財天の小さいほこらがあり、原田さんは母親と足を運んでいました。しかし、県道の改修が繰り返されたことで、ほこらへの道が途絶え、付近は荒れてしまったそうです。

 その後、原田さんが別の山を歩いている時に、15㌢程の弁天像を拾います。周囲から「あなたにまつってほしいと風吹山からきたのではないか」と言われ、弁財天院を創建しました。

 本尊となる風吹弁財天像は、和歌山城にある伏虎像を手がけた、かつらぎ町出身の工芸作家、角田蘇風が製作したもの。台座を含むと高さ約7㍍で、山で拾われた小さな像は胸の中に納められています。

 弁財天は七福神の一員で、水、芸能、音楽などの女神とされています。毎日参拝する人や、他府県から来る人もいるそうですよ。

(ニュース和歌山/2023年8月19日更新)