《回答者》
◆総合診療科・外科
貴志川リハビリテーション病院
西村 和彦院長

 花粉症とは、花粉が体内に侵入することで鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、のどの痛みなどが出現するアレルギー疾患の総称です。対策は、体に入る花粉を少しでも減らすことです。症状を軽くするだけでなく、いま花粉症でない方の発症を未然に防ぐ意味もあります。

 日々の予防法を紹介します。

▽外出時…マスクやメガネ、帽子を着用する。綿、ポリエステルなど花粉が付着しにくい衣類を着る/飛散量が多い昼前後や夕方の外出を控える▽帰宅時…家の中に花粉を持ち込まないよう、外で衣類をよくはたく。うがいと洗顔を励行する。▽在宅時…換気は窓を小さく開け、短時間で行う/洗濯物は家の中に干す。こまめに掃除機をかけ、花粉を取り除く。

 主な治療法は次の通りです。

①対症療法…症状を抑えるための治療法。シーズン前や症状が軽いときから開始します。抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬などが用いられます。内科、耳鼻咽喉科などを早めに受診しましょう。

②アレルゲン免疫療法…舌下免疫療法と皮下免疫療法の2種類があります。シーズン後、次の飛散が始まるまでの、症状のない時期に行います。なお、この治療法は専門医のいる医療機関にご相談ください。

(ニュース和歌山/2025年2月16日更新)