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 真冬に生姜(しょうが)のソフトクリームはいかが──。和歌山市特産の生姜を使ったジンジャーソフトを、アイスクリーム卸業の太陽商会(同市田屋)がJAわかやま、老舗製茶会社の玉林園(同市出島)と開発した。太陽商会の土肥眞由美社長は「生姜の風味が漂い、後味がすっきりしたさわやかなソフトです」と笑顔を見せる。

 1979年創業の同社はご当地グルメがブームの中、「和歌山を発信する商品を」と5年前から特産品を研究。地元で育つ生姜に目を付け、ヒット商品の「わかやまジンジャーエール」を手がけるJAわかやまに2014年、相談した。

 製造はグリーンソフトを作る玉林園に依頼。生姜を乾燥させたパウダーを使い、ピリリとしたスパイスが効いた自然な甘さが特徴だ。15年に行われた紀の国わかやま国体開会式の会場で試験的に販売し、2時間で150個近くが完売した。「『身体がほんのり温かくなったような気がする』や『想像と違う味でおいしい』『生姜好きにはたまらない』と老若男女から好評でした」と土肥社長。

 和歌山城の市観光土産品センターで販売中。300円。土肥社長は「県内の道の駅や、ホテルのレストランなどへ広めていきたい。まずは和歌山の人に味わってもらえれば」と呼びかけている。

写真=「心がぽかぽかになるソフトです」と土肥社長

(ニュース和歌山2016年1月27日号掲載)