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 中学時代からシンガーソングライター「Kirara」として路上で活動する和歌山市の福田季楽(きらら)さん(15)が今春、星林高校に入学し活動を本格化させた。5月7日(土)午後3時にみその商店街のT─LABOで初のワンマンライブを開く。「目標は和歌山を代表するアーティスト。『また聴きたい』と思ってもらえるような曲を届けたい」と胸を膨らませる。

 元々、人前に立つ性格ではなかった。小学校の担任が行事ごとにクラスを挙げて全力で取り組む指導を行い、その影響で気がつくと運動会の応援団長になるまでに。「初めは乗り気ではなかったですが、何事にも集中して取り組むようになり、性格も積極的で明るくなりました」

 卒業式でゆずの『またあえる日まで』と『友達の唄』を歌ったのをきっかけに、ゆずの曲を聴き始めた。さわやかなイメージと異なるロック調の曲があることを知り、ギャップに魅力を感じた。早速、小遣いでギターを買い、音楽教室へ。中2からボイストレーニングを始めた。

 中3の9月からJR和歌山駅前で定期的にライブを開く。幅広い世代の客層に合わせ、ポップス、ロック、フォークと聞きなじみのある曲を歌う。今春からは中学時代の制服をアレンジして路上に立つ。「制服姿で歌っていると、足を止めてくれる人が多く、手拍子や応援してくれる人も。歌を聴いた人に元気になってもらえたら」

 7日のワンマンライブはオリジナル曲を中心に披露。「女子高生が歌いそうな恋愛の曲はあまり歌わず、型にはまらない色々なジャンルの曲にチャレンジしています」と、大人になった自分をイメージしたバラードや、小学生の男の子が主人公のポップな曲などを用意している。3年後に開く卒業ライブのチケットもこの日から販売する。「路上での活動を続けながら季節ごとにライブを開き、少しずつ知名度を上げていきたい」と声を弾ませる。

 ワンマンライブは500円、当日700円。毎週土曜午後6時からJR和歌山駅前での路上ライブで販売する。

(ニュース和歌山2016年4月30日号掲載)