リオデジャネイロオリンピックに出場する競泳日本代表9選手が6日から、和歌山市秋葉町の秋葉山公園県営水泳場で強化合宿にのぞんでいる。その一人、松田丈志選手は「昨年の国体でも宮崎代表としてこのプールで泳ぎましたが、今回は日の丸を背負って戻って来ることができました。このプールでもホテルでも移動のタクシーでも皆さん歓迎してくださいます。この応援を力に変えて、リオ本番まで頑張っていきます」と力強く語った。160611_kyouei

 昨年の紀の国わかやま国体に向けて新築された秋葉山プール。施設面や国体の運営が日本水泳連盟から評価され、リオ五輪を2ヵ月後に控えた今回の合宿が実現した。

 来和したのは北京、ロンドンに続く3大会連続のメダルをねらう松田選手、ロンドン五輪で個人種目、リレーと3つのメダルを獲得した入江陵介選手と鈴木聡美選手ら。7日の歓迎セレモニーでは客席を埋めた300人の拍手に、笑顔でこたえていた。入江選手は「今のタイムは世界ランクで3位以内にも入っていない。この合宿を含め、まずはその3位以内を目指して取り組みたい」と話していた。

 セレモニーで選手に花束を手渡した岩出小6年の榎本真乙(まお)さんは「入江さんがすぐ目の前で、ちょっとドキドキしました。リオでは皆さんに一番を取ってほしい」と笑顔。西脇小5年の藤本遥介くんも「金メダルを取って、世界に見せつけて」と期待していた。

 選手たちはきょう11日(土)、あす12日(日)、秋葉山プールで開かれる県選手権水泳大会に出場する予定。

写真=歓迎を受ける入江選手(前列右)ら

(2016年6月11日号掲載)