歌とダンスで芸能界入りを目指す和歌山大学附属中学1年の地道野乃さん(13)が7月11日、神奈川県の横浜アリーナで開かれた、歌手JUJUのコンサートで舞台に立ち、1万人を前にデュエットした。「緊張はしませんでした。JUJUさんと向き合って歌えたし、お客さんが盛り上がってくれたので、ステージを満喫できました」と笑顔を見せる。

 「0歳から歌が好きだった」と話す地道さん。安室奈美恵にあこがれ、歌って踊れる歌手になりたいと、2年前に芸能界入りを決意した。岩出市の津嶋佳奈さんから歌を、大阪市の教室でジャズダンスを学ぶ。津嶋さんは「練習では『もう一度いいですか、もう一度お願いします』と常に自分と向き合い、夢に向かってまっすぐ努力する子です」。月3、4回、イベントの舞台に立つ。

 JUJUが今年5月に始めたツアーは「スナックJUJU」がテーマ。「スナックといえばデュエット」と、ツアー最終日の特別企画として一緒に歌う人を公募した。動画選考を経て選ばれた10人が東京へ集まり、審査員の前で自慢の歌声を披露。「まさか自分が選ばれると思っていなくて泣きました。ステージに立てるか立てないかなので、本番よりも緊張しました」

 当日は公演の後半に、JUJUが横浜のご当地ソング『伊勢佐木町ブルース』を歌い、観客の心をがっちりつかんだところで登場。JUJUと『ラブ・イズ・オーヴァー』を披露した。「この歌は音域が自分に合っていました。大勢の前で歌うのは快感で、JUJUさんの声は自分とは違った魅力がありました。私は表情で雰囲気をつくるのは得意ですが、高い音が苦手なので、さらに表現や技術に磨きをかけ、活躍できるよう頑張ります」と目を輝かせている。

(ニュース和歌山/2017年7月29日更新)