全国で流行するインフルエンザが和歌山県内でも広がっている。和歌山市では1月15~21日(2018年第3週)の1医療機関あたりの報告数が過去10年で最も多い67・13人。県全域でも45・18人と警報基準値の30人を超え、各自治体は予防対策を呼びかける。

 厚生労働省によると、今年第3週の受診者は全国で約283万人、昨年秋以降の累積受診者は837万人に上る。県内では49の指定医療機関で調査しており、第3週は2214人、1医療機関当たり45・18人だった。

 和歌山市は昨年末に注意報基準値となる10人を超え、年明けの第2週が25・33人、第3週が67・13人と急増した。本紙配布地域(第3週)では岩出保健所が43・50人、海南保健所が23・00人となっている。

3種同時に流行

 種類は第3週の時点で、09年に確認された新型インフルエンザ(A型)が約半数を占め、次にA香港型、B型と続く。例年、B型は3月上旬にピークを迎えるが、今年は昨年12月上旬から出始めており、和歌山市保健所は「3種類の同時流行が急増の原因では」と分析する。

 和歌山市では第4週も70・53人と増え、県健康推進課は「大阪に近い県北部の都市部から広がっている。こまめな手洗い、うがいはもちろん、マスクを着用し、患者は解熱後もウイルスは残っているので数日は自宅療養を」と注意を促している。

(ニュース和歌山/2018年2月3日更新)