県内でフジの開花が今年、観測史上最も早い4月5日に確認された。和歌山市男野芝丁の和歌山地方気象台にある標本木のノダフジは例年より12日早く開花。例年、ゴールデンウィークが見ごろの名所、日高川町初湯川のみやまの里は4月21日、22日ごろにピークを迎える。

 今年は偏西風の蛇行が小さく、南から暖かい空気が流れ込み、3月の平均気温が11・5度と観測を始めた1880年以来、2番目に高かったのが原因と見られる。

 1646㍍のフジ棚で知られるみやまの里は15日時点で、白い花をつけるダルマフジが満開、例年は4月末に咲くノダフジが13日に開き始めた。ふじまつり実行委の吉田博さんは「4月中に来園を」と呼びかけている。

 一方、和歌山市は毎年、4月第3週ごろに満開を迎えるが、同市明王寺の四季の郷公園は6日ごろに咲き始め、13日がピークで、すでに葉がつたを覆う。土井脩所長は「フジに次いで咲き出すツツジが、もう色付いています」と驚いている。 

写真=開花し始めたみやまの里のフジ棚

(ニュース和歌山/2018年4月21日更新)