中言神社近くで発見

 街中のあちこちでツツジが映える季節。和歌山市吉原の中言神社隣、公園脇のヒラドツツジも白、濃いピンク、薄めのピンクの花を咲かせているが…、えっ!? 真ん中で白と濃いピンクに分かれている花?

 他の花にも目を凝らすと、ピンクの線が入った白い花はいくつかあるものの、ここまで見事に分かれているのは1つだけ。同神社を世話する地域の男性は2年前にも同様の花を見つけたそうで、「驚いたのと同時に、紅白ですから、おめでたい花だと思いましたね」。

 和歌山県立自然博物館(海南市船尾)の内藤麻子学芸員によると、こうした花の変化は「咲き分け」と呼ばれるとのこと。染色体の中を動く遺伝子、トランスポゾンの影響と考えられる。トランスポゾンに入り込まれた遺伝子は機能停止となることから、今回のツツジの場合は色素を作る遺伝子に作用したと見られる。

 「道路脇などのツツジでも同様の花を見つけられることがありますよ」と内藤学芸員。紅白だけに、発見できればうれしいことが起きるかも!?

(ニュース和歌山/2018年4月28日更新)