親の働く職場を子どもたちが見学する「こども参観日」が8月2日、和歌山市有本の太洋工業で開かれた。25家庭、35人の小学生が参加。同社は「働く素晴らしさを感じてもらい、親子のコミュニケーションを深める機会にしてほしい」と望む。

 電子機器用のプリント配線板を製造する同社。社員に仕事と私生活の両方を充実したものにしてもらおうと、過去3回開いてきた。

 総務課では社内放送を体験し、テストシステム部では2つの絵に隠された間違いを探す早さをコンピューターと競った。小3の高彩来(さえら)さんは「お父さんは電話をして忙しそうだったけど、働く姿を見られた」、小4の花岡鞠愛(まりあ)さんは「機械が壊れていないか調べる機械を作っているのがすごい。もっとお父さんの仕事を知りたくなった」と笑顔。

 検査機械の作り方を息子に説明した小倉正裕さんは「仕事内容が専門的で、家で話す機会はありませんでした。楽しんで見学できたようでよかった」と目を細めていた。

(ニュース和歌山/2018年8月11日更新)