全国から青果や水産物が集まる和歌山市中央卸売市場(同市西浜)を11月9日、吹上小学校5年生37人が見学し、競りを初めて体験した。

 競り人の「このみかんなんぼ」の威勢のよい掛け声に、習ったばかりの指の合図で金額を提示(写真)。元気よく手を伸ばしてこたえた津守昭宏くんは「指の使い方がおもしろい。地域によりルールが違うと教わったので、他のやり方も知りたい」と喜んでいた。

 この後、小型運搬車ターレのハンドルを握る体験や、生きたトラフグやタコが並ぶ低温売り場、マイナス25度の水産物用冷凍庫など普段は見られない市場の裏側を見学した。田中りせさんは「競りの会場や仲卸店など働く人のことを考え、どこも使いやすいように工夫されていた。女の人もいっぱい働いていて驚きました」と話していた。

(ニュース和歌山/2018年11月24日更新)