昭和までの懐かしい物品を持ち寄って販売するマーケットイベント「レトロ市」が11月17日、和歌山市和歌浦南の片男波公園で開かれ、約2000人の来場者でにぎわいました。ニュース和歌山主催。

ニュース和歌山主催 レトロ市にぎわう

 芝生広場に個人や古美術商らの26ブースが出店。アニメキャラクターをあしらったアルミ製弁当箱、プラモデル、古銭や小切手とそれぞれテーマを持った商品を扱う店、レコード、ストーブやランプといった家電、三輪車やボードゲームなど幅広くそろえた店が並び、店主と来場者は昔話に花を咲かせました。

 日高町の竹内健二さん(41)は「色合いや形、デザインに味があり、懐かしさが感じられる。昔の物は作りがしっかりしているのも魅力です」。滋賀県から訪れた上田弥彦(はるひこ)さん(56)は「郵政省の秤(はかり)が珍しくて買いました。レトロ品のファンは多いのに、なかなかこういうイベントが少ないので続けてほしい」と笑顔を見せていました。

 また、シニアグループ「どこ竹わかやま」の竹とんぼ作り教室は子どもたちに大人気。ろうそくの火で竹をあぶってねじり、軸となる竹串を取り付けて完成させると、早速青空に向けて飛ばしました。同市の古山加偉(かい)くん(7)は「売っている竹とんぼよりよく飛ぶ。大事に使いたい」と大喜びでした。

 このほか、漫画家、石ノ森章太郎の元アシスタントで紀美野町在住の大瀬克幸さんによるトークも行い、1日にいくつもの作品を同時に進める石ノ森の仕事ぶりや、手描き漫画の魅力について語りました。

写真=昭和を感じさせる物を求めて品定め

(ニュース和歌山/2018年11月24日更新)