観光や経済面で和歌山県と交流を深めるタイのソムキット・チャトゥシピタク副首相が1月31日、日本三大漆器産地の一つ、海南市黒江を訪れた。タイ外務省副大臣や観光庁総裁ら約40人で来和し、黒江では漆器文化や古い街並みを視察した。

 タイ北部にも漆工芸があることから、伝統産業をまちづくりに生かす手法を知るのが目的。漆器を展示するうるわし館で伝統工芸士の実演を見学し、蒔絵を体験後、江戸時代の町屋を改修した黒江ぬりもの館を訪ねた。

 漆器や古民家の造りに興味深く見入っていたソムキット副首相は「伝統を美しく守ることで観光客が増え、住民に利益をもたらす良い仕組みができている」と感心していた。

写真=ぬりもの館を訪問したソムキット副首相(右から2人目)

(ニュース和歌山/2019年2月9日更新)