ラジオのエフエム和歌山(周波数87・7メガヘルツ)は2月25日、放送エリアを拡大した。

 2008年開局のコミュニティラジオ。これまでは対象とする和歌山市より遠くに聴こえないよう、電波が飛ばない制限をかけることが義務づけられていた。

 一方で、近年、東日本大震災や西日本豪雨などの大災害が多発。緊急時の情報源としてコミュニティ放送の役割が大きいこと、また、AI(人工知能)アナウンサーを日本で初めて開発し、アナウンサーがいなくても災害に関する情報を発信できるようにするなどの取り組みが認められ、総務省から制限を取り外す許可を得られた。

 新たに聴けるようになったのは、海南市、岩出市のほぼ全域、紀の川市の紀の川沿いや長山団地、紀美野町や有田市、岬町の一部。和歌山県内では約46万人と人口の半数が聴けるようになった。

 同局は「京奈和道や第二阪和国道、和歌山南インターの開通で岩出、海南、岬町を含めた広域の生活文化圏が形成される中、普段の放送ではより広い情報を発信していく」としている。

(ニュース和歌山/2019年3月9日更新)