「えきピアノ みなさまご自由にお弾きください」と書かれたピアノが7月27日、JR海南駅構内の交流スペースに設置された。

 企画したのは、海南市阪井の楽器店、エコー楽器の栄川充彦さん(写真)。自由に演奏できるピアノを駅や空港など街中に置くストリートピアノはここ数年、全国的に増えている。2年ほど前、動画投稿サイトで見て知った栄川さんは「人が自然と足を止め、演奏が終わると拍手が起こる。そんな風景を海南にも」と考えた。

 海南駅でも早速、親が見守る中、子どもが弾いたり、腕に覚えのある人が演奏したり。栄川さんが描いた通り、改札から出てきた人が流れてくる音色に立ち止まることもある。大阪からの旅行中、子どもたちと訪れた女性は「ホテルなんかに置いてあるピアノには『ふれないでください』と書かれていることが多い。だれでも弾けるのはいいですね」。

 ピアノの上にはノートを置いた。「きんちょうで手がふるえたけど、とても楽しかったです!」「人前で弾くことはめったになく、10年前からこつこつ練習していて励みになりました」「まだ人前で弾く勇気が出ないけど、1曲弾けるようになったらまた来ます」──。栄川さんは「ピアノでもギターでも音楽をしている方は、人に聞いてほしいとの思いがある。そんな場になれば」と期待している。

 使用できるのは午前6時半~午後10時半。年内は設置し、年明け以降は反響を見て決める。

(ニュース和歌山/2019年8月10日更新)