ニュース和歌山で「妖怪大図鑑」を連載する漫画家、マエオカテツヤさんによる「とっておき!怪談&妖怪トーク」が8月4日、有田市箕島の郷土資料館で開かれた。

 開催中の企画展「わかやま妖怪珍道中」に関連したトークショー。和歌山市加太の淡嶋神社をテレビ番組のロケで訪れ、髪が伸びる人形の話を宮司から聞いていると、人形の小さな手で胃を触られているような感覚に襲われた──。夢の中でさっちゃんという5歳の女の子に何度も相談にのってもらっていた友人が、さっちゃんそっくりの女の子を電車内で見かけ、そのお母さんが呼んだ名前が「さっちゃん」だった──。マエオカさん自身の経験や、知人の体験談から、不思議な5つの話を約60人に披露した。

 最後は来場者の似顔絵と妖怪を描くイラストパフォーマンス(写真)。カッパに告白されるところを描いてもらった八木映怜名さん(小4)は「すごく似ていて、記念になりました。怪談はさっちゃんの話が一番面白かった」と満足そうだった。

 この日は有田市教委が募集していた「有田のみかん妖怪イラストコンクール」の審査も実施した。県内外から集まった個性豊かなオリジナル妖怪は493点。全てに目を通したマエオカさんは「未就学児の作品は豊かな発想に驚かされ、小学生は背景まで描いてくれている力作も。中学生以上はプロっぽい作品が多く、選ぶのが大変でした」と目を細めていた。

 企画展は9月16日㊊まで。県内の妖怪50点をマエオカさんのイラストと子どもにも分かりやすい解説で紹介している。イラストコンクールの応募全作品も並ぶ。また、8月25日㊐午後1時半から、「マエオカテツヤの妖怪イラストパフォーマンス&トークショー」がある。無料。同館(0737・82・3221)。

(ニュース和歌山/2019年8月10日更新)