ニュージーランドの先住民、マオリ族の5人が日本との交流のため、11月15日から3日間、和歌山市と紀の川市を訪れた。

 15、16日の交流会でマオリ族は、伝統的な戦いの踊りで、同国ラグビー代表のオールブラックスが試合前に踊ることで有名な「ハカ」を披露(写真)。相手を威嚇するため、まゆ毛をつりあげて舌を出し、力強く歌い踊る姿に、参加者から拍手が送られた。

 一方、日本側は、箏や尺八で『赤とんぼ』を演奏したほか、居合道やよさこい踊りを発表した。

 宮司のような役割を持つテマイリキ・ウィリアムズさんは「和歌山の人々は謙虚だが、自分たちの文化に誇りを持っているように感じた。派手な場所ではないが居心地がよく、帰りたくない」と笑顔。ニュージーランドのカンタベリー大学院でマオリ文化を研究し、今回、マオリ族を案内した藤川佳美さんは「この交流会のテーマは尊敬、継続、発展。今回は第一段階である尊敬が成功したと思うので、これを継続し、互いの文化を認め合うよう発展させていきたい」と意気込んでいる。

(ニュース和歌山/2019年11月23日更新)