不要不急の外出自粛による客数減少を打開するため、テイクアウトに力を入れる飲食店が増えている。そんな店の情報を交換するフェイスブックページ「和歌山まちなかテイクアウト」が4月8日に立ち上がった。和歌山商工会議所青年部の会員のための提言委員会のメンバーで、このページを作った有井安仁さんは「町を歩けば、飲食店の現状が分かるくらいに危機的状況。自分たちの身近な店のお手伝いになれれば」と期待を込める。

 同委員会は3月、和歌山市民36万人が毎月500円を地元で使うと、年間20億円を超える消費が生まれるとして、地域内経済を循環させようと、「BUY LOCAL(バイ・ローカル)」と題した取り組みを市に提言。その活動の一つ「EAT LOCAL(イート・ローカル)」の一環として、フェイスブックページを用意した。

 様々な人から投稿が寄せられており、4月14日現在で50軒以上が紹介されている。また、エリアや食事のカテゴリー別に検索できるHPも作成した。

 このページで紹介された店の一つ、和歌山市東鍛冶屋町のビストロアンドバルUTAGEは、8日から営業時間を短縮し、テイクアウトを本格的に始めた。予約すれば、普段店で提供しているのと同じ料理を自宅で楽しめる。瀧本大樹店長は「このページを見て持ち帰りしているのを知った常連さんが、お店を応援したいと注文してくださいます」と喜ぶ。

 有井さんは「フェイスブックにはお店への応援コメントも届いている。自由に投稿できるので活用してほしい」と望んでいる。

 検索HP(http://wakayamabuylocal.com/)。

写真=持ち帰りで店の味が楽しめる

(ニュース和歌山/2020年4月18日更新)