2人の若きスイマーが国内トップクラスのアツい泳ぎを見せている。秋葉山公園県民水泳場で8月に行われた和歌山県大会、向陽高校1年の内田さくら選手(写真上)が女子短水路50㍍バタフライで社会人を含む総合ランキング1位、日進中学3年の鳴神掲太選手(同下)が男子短水路100㍍自由形で、中学生日本ランキング1位の好記録をたたき出した。

 内田選手は今年度の日本最高となる27秒80を記録。「短距離なので、集中力を高めて泳ぐよう意識した。飛び込んでから15㍍のスピードではだれにも負けない」と話す通り、序盤から一気に抜け出し、勢いそのままトップでゴールした。


 一方、鳴神選手は昨年、自ら出した中学生県記録の52秒18を更新する51秒89。「練習通り後半もばてず、前半と変わらないスピードで泳げた」と振り返る。県大会時点で全国中学生ランキング1位で、現在も2位につける。

 2人を指導する紀之定勇樹コーチは「内田選手は自分の泳ぎで気になる点があると、どうしたらいいか聞きに来る努力家。鳴神選手はここ2年間、関西では敵なしで、中学生ながら全国総合ランキングでも20位に入っており、これからが楽しみ」と期待している。

(ニュース和歌山/2020年9月19日更新)