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 KIGA(熊野・高野国際語り部の会)が月1回の「熊野古道歩こう会」を始めて5年。熊野九十九王子の1番目、大阪市の窪津王子からスタートし、紀伊路、中辺路、大辺路を歩いてきた。4月の熊野那智大社周辺や大雲取越、5月の小雲取越で最後となる。代表を務める和歌山市の東道さんは「いずれも熊野古道を歩く人にとっては一度は訪れたいところ。あと少し、最終ゴールまで無事に皆さんと歩けることを念願しています」と話す。

 熊野古道が世界遺産に登録された2004年、英語塾講師や高校教師らが立ち上げたKIGA。歩こう会は10年に始め、毎月、JR和歌山駅からバスで現地へ移動し、10~15㌔を歩いてきた。50~70代を中心に、多い月は40人近い参加がある。「滝尻王子から大坂本王子へ向かった時、土砂崩れで回り道をしたため、とっぷり日が暮れて、真っ暗な急斜面をライトで照らしながら進みました。今となっては懐かしい思い出」と東代表。

 歩こう会も残すところ2回。4月は1泊2日で、初日の2日(木)は那智勝浦町の湯川駅から補陀洛山寺、大門坂、熊野那智大社、那智の滝までの約9㌔。3日(金)は青岸渡寺から円座石を経て、大雲取を越え、小口に至る約15㌔。1日だけの参加も可。また、5月7日(木)は小口から田辺市本宮の請川までの小雲取越約13㌔に挑む。

 各回500円。このほか、バス代は各日約5000円、語り部料約2000円(いずれも参加者数により変わる)、4月は宿泊費1万円。希望者は東代表(073・478・2711)。締め切りは4月分が3月25日、5月分が4月25日。

写真=新宮市の神倉神社後方、千穂ヶ峯の頂上で

(ニュース和歌山2015年3月21日号掲載)