ぶらくり丁周辺の飲食店を紹介する「和歌山城下のぶらくり小町マップ」が3月25日に誕生した。市街地活性化の拠点、みんなの学校が作成し、3月30日(月)まで和歌山城内で配布している。スタッフの川島寛子さんは「お城を訪れた人が食事をする場所に困っていると聞き、市街地へ導けないかと考えました。城下町の良さを生かしたまちづくりにつながれば」と期待している。
同施設が取り組む「城下町ぶらくりプロジェクト」の一環。天守閣に登る観光客は年間約20万人ながら、市街地へ導けていないのが長年の課題だった。昨年夏から商店主らと話し合いを進め、昼食を楽しめる店を厳選したマップを作り、立ち寄ってもらおうと考えた。
熊野牛や梅どり、しらすなどを使った丼、地元産野菜のランチプレート、足赤エビの天重と、和歌山の魅力を前面に出した8店を紹介。駐車場やバス停を明示した地図を添え、徒歩や自転車で回りやすくし、江戸時代から続く地名の由来を解説した。
3月30日までの午前10時~午後2時、和歌山城内駐車場と一の橋で配布しており、期間中に掲載店でマップを提示した客は割引などのサービスを受けられる。川島さんは「来城者が地図を見て市街地へ足を伸ばしてくれるか調べ、今後に生かしたい」と意気込んでいる。
みんなの学校(073・460・2028)。
写真=完成したマップを持つ川島さん(中央)らスタッフ
(ニュース和歌山2015年3月28日号より)