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 地球環境について一緒に考えようと、和歌山市湊の花王は8月25日、花王エコラボミュージアム見学と工作のワークショップを初めて開いた。小学4~6年と保護者21組が参加。花王コーポレートコミュニケーション部門の佐野洋子さんは「親子で1日どっぷりエコにつかってもらおうと企画しました。材料が足りなくなるほどたくさんの個性とアイデアあふれる作品を、皆さんが熱心に作ってくれた」と喜んでいた。

 参加者は同館で環境問題とエコの先端技術を学んだ後、世界の子どもが環境をテーマに描いた絵を鑑賞。元東京造形大学教授の益田文和さんが「大人が当たり前に思っている日常でも、子どもの視点で見ると新たな気付きがあります。お母さんやおじいちゃんも巻き込んでエコに取り組んで」と話した。

 午後は「エコ工作」に挑戦。洗剤の空き容器を切って色を塗ったプランターや、シャンプーのボトルに麻布を何重にも巻き付けた花びん、詰め替え用袋にイラストを描いた小物入れを作った。

 有功小4年の園部将史くんは「ゴミになるはずの洗剤の入れ物に絵を描いたら貯金箱として使えるのがおもしろかった。家でもしてみたい」。雑賀小4年の林沙彩香(さやか)さんは「お風呂の水を出しっぱなしにしないなど勉強になった」と笑顔。母親の林幸美さんは「日頃家で節水や節電を子どもに言っても行動につながらない。ここで地球の問題を知って体感したので、エコがぐっと身近になったはず」と目を細めていた。

写真=洗剤などの容器で工作に挑戦した

(ニュース和歌山2015年9月5日号掲載)