2015111102_umedensoto

 和歌山電鉄は県特産の梅をモチーフにした新型リニューアル車両「うめ星電車」のデザインを発表した。来春の完成を目指し、改修費に充てる1口1000円のサポーターを募集している。小嶋光信社長は「地域ブランドとして認定され、日本一おいしい梅は和歌山の特産物のスターのような存在。紀州梅を世界一の梅にするのがうめ星電車のミッションです」と話している。

 来年の貴志川線100周年と同電鉄10周年を記念した特別電車。同電鉄のたま電車やいちご電車、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」などを手がけた水戸岡鋭治さんがデザインした。小嶋社長の「ななつ星に対し、和歌山はうめ星だ」とのひらめきから誕生した。
2015111102_umedennai

 外観は梅干しをイメージした赤、内装は窓に障子や木製のすだれを取り付け、座席シートは梅の花柄をあしらう。床や天井など至るところで木をふんだんに使い、和の雰囲気を演出する。水戸岡さんは「見て楽しい、乗って心地よい『花も実もある』車両がニタマ駅長の待つ貴志駅まで走ります」と説明する。

 改修費は約4000万円。サポーターにはリニューアル電車缶バッジを贈り、名前入り記念プレートを10口未満は和歌山駅に3ヵ月間、10口以上は車内に永久掲示する。応募は和歌山、伊太祈曽、貴志の各駅窓口か郵便振り込み(口座番号00940─7─235715、和歌山電鉄株式会社)で受け付け、締め切りは来年2月29日。同電鉄(073・478・0110)。

写真上=梅干しをモチーフにした外観 / 写真下上=内装は木を多用する
(ニュース和歌山2015年11月11日号掲載)