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 大野城 山名の殿様 山の上──。海南市大野地区が題材の手作りカルタを使った交流会が9日、海南市山田の大野小学校で開かれ、6年生42人が地元の老人クラブ春秋会の30人と楽しんだ。

 カルタは2010年に地域の歴史を子どもたちに伝承しようと、地元の女性グループが作成した。読み札は「光さし 汐見の地蔵 人助け」という言い伝えによるものから「公民館 もとは大野の 小学校」など身近な歴史をひもとくものまで様々。全て五・七・五になっており、絵札は08年度の6年生が描いた。

 交流会では、「もどりばし〜」と上の句が読まれると、札が並べられた机をたたく音があちこちから響いた。札を取るごとに児童とお年寄りがハイタッチする姿が見られ、同時に取った際はじゃんけんで決めていた。

 A組の渕川桃未(ももみ)さんは「〝ん〟までカルタがあって難しかったです。絵や文章が分かりやすく、大野のことが勉強できてよかった」。B組の神出萌さんは「カルタが元々好き。楽しみながら大野の歴史を知ることができた。地域の人と一緒にできて楽しかったです」。

 同小では年に10回以上、地域のお年寄りを招いて交流しており、年度の最後がこのカルタ会。春秋会の山本喬(たかし)会長は「幼稚園時代もふくめ9年間、様々な交流を重ねてきた。6年生たちは中学に入っても気を抜かずに頑張ってほしい」と話していた。

写真=笑いであふれた老人クラブとのカルタ大会

(ニュース和歌山より。2017年2月25日更新)