和歌山市西ノ店のガラス店跡が、地域の交流拠点「ニシノタナノ.bldg(ビルディング)」としてよみがえった。立ち上げた一級建築士事務所アトリエグリッドの岩西智宏さんは「まちなかはやはりエネルギーがある場所。学生や面白い人が集まる場にすることで、ゆくゆくは周辺にも人がもっと来るようになり、一帯が盛り上がれば」と描く。

 ぶらくり丁に近く、江戸時代は魚市場があり、人々が行き交った西ノ店。市中心部への大学の進出が決まり、今後、学生が増えるまちなかで、「働く、暮らす、遊ぶ」をコンセプトに、年代を超えて集える場を構想した。

 築55年の3階建てビルを6月に改装。180平方㍍の敷地で1階をテナントスペース、2階を学生専用のシェアハウス、3階を建築家、デザイナーらの共用オフィスにした。中庭を挟んで離れにある倉庫は高い天井を生かし、フリーのカメラマンらが共用できるフォトスタジオとイベントスペースにする。

 運営は遊休不動産のリノベーションなどを手がけるまちづくり会社のサスカッチが担う。企画に携わる和歌山大学観光学部3年の仲井間希美さんは「学生は大学周辺で行動が完結してしまいがちです。学生が地域の情熱的な社会人とふれあえる仕組みをつくりたい」と意欲を燃やす。

 詳細はニシノタナノ.bldgフェイスブック。

写真=拠点を開設した岩西さん(右)

(ニュース和歌山/2017年8月5日更新)