有功小 そら豆の皮むいたよ

 有功小学校(和歌山市園部)で16日、3年生58人が、旬を迎えた県産そら豆の皮むきに励んだ。

 同校は総合学習の一環で、給食の下ごしらえを手伝う食育教育を行っている。今回は栄養士、三桝由紀さんの指導で、翌日の給食で煮物にするそら豆15㌔を、子どもたちが丁寧にむいた。

 手より大きな豆を10本ほど受け取り、三桝さんから「ぞうきんを絞るようにギュッとするのがコツ」とむき方を教わった。みんなそろって両手でひねると、豆のみずみずしい香りが部屋いっぱいに広がった。むいた豆や皮の中を観察しながら、「バナナみたいなヘタがついてる」「皮の中はめっちゃフワフワしてベッドみたい」「4個入ってた!」と気付いたことを教え合った。

 2組の小川朔空(さく)くんは「むいた時、汁が出てきて驚いた。あした食べるのが楽しみ」、松原望夢(みゆ)さんは「おばあちゃんの畑でむいたことがある。きれいにむくのは思っていたより難しかった」。

 三桝さんは「豆を食べるのが苦手な子は多いですが、自分でむけばきっとがんばって食べてくれるはずですね」と目を細めていた。

西和佐小学年超えてゲーム楽しむ

 西和佐小学校(和歌山市栗栖)で16日、学年の分け隔てなく15人ほどの班をつくり、ゲームを通じて交流を深める縦割り活動が始まった。

 年4回あり、1回目のこの日は、6年生が考えたボールごろごろと宝探しゲームを楽しんだ。ボールごろごろは円になり、真ん中に座っている鬼が顔を伏せている間に素早くボールを回していくゲームで、鬼が顔を上げたときにボールを持っていた人が次の鬼になる(写真)。宝探しでは、じゃんけんで勝った人が教室のどこかに隠した宝をみんなで探し当てた。

 班のリーダーを務めた6年の榊原ほのかさんは「ルールを低学年の子にも分かるように説明を短くするのが大変でした」。3年の川端咲桜(さくら)さんは「宝探しゲームは物陰を念入りに探しました。みんなでやるとドキドキしました」。

 活動を終え、6年の嶋津侑里さんは「1年生は恥ずかしがって素直に話せない子が多かった。休憩時間などで見かけたら積極的に話しかけていきたい」と目を輝かせていた。

楠見小 ピクニック気分で給食を

 楠見小学校(和歌山市大谷)では全児童400人が22日、運動場と校内の広場でピクニック給食を楽しんだ(写真)。毎年春と秋に行われる行事で、10年以上続いている。

 この日のメニューはウインナーソースがけ、コーンサラダ、フライドポテトとパン。児童は教室で、持参した空の弁当箱に給食を詰め、初夏の日差しの下に駆け出した。6年生は自分の弁当を詰め終えた後、1年生が詰めるのを手伝った。緊張していた1年生も、上級生に話しかけられ、昼食を共にするうち表情が和らぎ、弁当箱は空っぽになった。

 6年の宮脇蒔音(しおん)さんは「1年生と初めて一緒に食べた給食は特別おいしく感じる」と喜び、1年の和田悠杜くんは「お外でごはんを食べるのはピクニックみたいで楽しかった」と満足そうだった。

(ニュース和歌山/2017年5月27日更新)