和工生と伏虎生が協力

 和歌山城公園の樹木にかけられている「名前お知らせ板」を、和歌山工業高校建築技術クラブ25人と伏虎義務教育学校3年生88人が新たに作製。3月20日に取り替え作業を行った。

 和工建築技術クラブが加工した杉の板に、伏虎児童が木の名前や特徴を書いた。20日は公園内を回って、古くなった板を回収した後、劣化しても土に還るシュロの皮でできたひもを使い案内板130枚を取り付けた。

 伏虎の弓倉あずささんは「お城の木にちょっと詳しくなった。初めて歩いた場所もあってワクワクした」。和工2年の永石一真さんは「木が53種類と多く大変でした。伏虎の子たちは、作業をしっかり手伝ってくれて、一緒に楽しい時間を過ごせました」と喜んでいた。

 今回の取り組みを企画した和歌山ユネスコ協会の高垣晴夫理事長は「和歌山城が地元のシンボルであり続けるため、子どもたちに愛着を持ってもらおうと両校にお願いした。10年間はこの板を設置する予定なので、子どもたちが大きくなった時にまた見に来てほしい」と願っていた。

写真=高校生と小学生が協力して名前お知らせ板を設置

(ニュース和歌山/2021年3月27日更新)