多様な分野の女性がゆるいネットワークでつながり、命、生活、人生を大切にとの視点で活動する女性団体、和歌山イコール会議が12月に設立10周年を迎える。松原敏美代表は「少子高齢化が進む今後、男女が力を合わせることが大切。そのための視点を伝えたい」と意欲を見せる。

  マイ・トイレ用に新聞で箱を折るメンバー

 女性リーダーを育成する「つながりを広げる交流会」の受講生が中心となり2013年に立ち上げ、現在は100人が所属する。「地域づくり」「防災」「働き方」「子育て介護環境」「暴力防止」「多様な生き方応援」の6部会に分かれ、女性を取り巻く社会課題の解決を目指して講座開催や啓発リーフレットを発行してきた。

 10周年記念事業は防災部会が担当。大災害に備え「マイ・トイレ」の備蓄を促す。防災士の資格を持つ市場美佐子部会長らが阪神淡路大震災後に考えたもので、箱型に折った新聞紙とペット用シート、ポリ袋などのセット。災害時、便器に取り付ければ汚さず用を足せ、清潔に保てる。県防災士会や連合和歌山らの協力を得て半年かけて手作りした6200個を、県社会福祉協議会へ寄贈する。

 また、12月4日㊐午後1時半、和歌山市美園町のJAビル2階で講演会「災害と食」を開催。無料。オンライン配信あり。先着各50人。申し込みは11月30日までに防災部会(090・9643・7398、メールwec.wakayama@gmail.com)。

(ニュース和歌山/2022年11月19日更新)