和歌山電鐵 ごたまお披露目

 猫が駅長を務める和歌山電鐵貴志川線に7日、新人ならぬ〝新ねこ〟として、三毛猫「ごたま」が仲間入りし、貴志駅のたま駅長就任18周年記念イベントでお披露目された。同社の小嶋光信社長は「貴志駅のニタマ、伊太祈曽駅のよんたまがお休みの日に出勤することになる。猫駅長不在の日がなくなり、訪れる方に喜んでいただける」と話している。

駅ホームにあるたま神社に就任のごあいさつ

 2021年7月、「もらい手を探している猫がいる」と小嶋社長に連絡があった。約2年、事務所で預かるうち、人懐っこく、だれにも爪を立てたりせず、物怖じしない性格が「駅長にぴったり」と就任が決まった。

初仕事に少し緊張気味の様子

 3歳11カ月のメスで、途中で折れ曲がった「かぎ尻尾」が特徴。蔵の錠前のような形から日本や中国では「財産を守る」「商売繁盛をもたらす」、ヨーロッパでも「幸運を引っかける」と、縁起が良いとされる。同社は「福」と「副」を掛けて〝ふく駅長〟に任命。小嶋社長は「世界中の人に福を贈る存在になる。ごたまも『たま駅長に負けないくらいがんばるにゃん』と話しています」と目を細めていた。

 当日は、同駅の「たま神社」に就任を報告した後、5円玉が入った福銭袋を集まった人たちに配り、ふれあった。

 今後は、毎週㊊㊎が伊太祈曽駅、㊌㊍は貴志駅に出勤し、駅利用者を出迎える。

(ニュース和歌山/2025年1月18日更新)