プロオーケストラをバックにベートーヴェン『交響曲第九番』を歌い続けてきた「和歌山県第九合唱団」が、昨年末の第50回を最後に解散。だが、長年活動してきたメンバー有志が「ここまで作り上げてきたものを絶やしたくない」と、新たに「和歌山『第九』合唱団」を立ち上げ、メンバーを募り始めた。団長に就任した西岡敦子さんは「旧合唱団では回を重ねるごとに第九のメッセージ性を強く感じ、最終公演の後、『続けるべき』と痛感しました」と力を込めている。
旧合唱団は1972年にスタート。大阪フィルや京都市響と共に演奏会を続け、2001年からは『夏の大合唱』と題した公演も開いてきた。
団は解散したものの、元団員から要望が多く、西岡さんらが立ち上がった。まずは、夏のコンサートを目標に合唱団を結成。混声合唱組曲『紀の川』などを歌おうと、2月から活動を始めた。西岡団長は「第九で、一つになって作り上げるすごさを痛感しました。平和を願い、共に歌いましょう」と呼びかけている。
夏のコンサートは7月5日㊏午後2時、和歌山城ホール小ホール。練習は火曜または金曜午後1時半か、金曜午後6時半。各2時間。月1回合同練習。会場は和歌山市あいあいセンター、県書道資料館ほか。団費1万2000円。申し込みは同団(info@waka-dai9.info)。
(ニュース和歌山/2025年3月1日更新)