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 南海和歌山市駅ビルの建て替えに伴い移転する和歌山市民図書館について、市民が考えるワークショップ「みんなでつくろうみらいのまちの図書館!」が11月21日に開かれ、約30人が参加した。12月12日(土)まで4回行い、11月28日(土)に第2回が開催される。

 現在の図書館は、中央卸売市場の跡地に市民会館、市立博物館とともに建設され、1981年に開設。当初は年間約33万人が入館したが、現在は約15万人に留まり、昨年度は市内の各コミュニティセンターの図書室と合わせ、27万5285人が利用した。

 新しい図書館は4階建てで、2~4階が図書館フロア。来年度から設計に入り、2019年度に開館する。ワークショップでの市民のアイデアをまとめ、新図書館の基本計画に盛り込む。

 国内外の図書館の事例をスライドで見た後、参加者が5班に分かれ「〝住む、働く、育てる〟に役立つ図書館と町」などをテーマに意見を出し合った。「駅にできるのだから南海線の各駅で返却できるといい」「子育てや観光の情報拠点に」「カフェを併設し、インターネットが使えるように」など1人18案ずつ出し、班ごとに発表した。

 参加した同市の日口奈央さんは「最近は図書館をあまり利用しなくなっていた。今後の可能性を自分たちで考えるきっかけになりました」。同館の兼田照康さんは「〝ドライブスルー返却〟など、できるできないにかかわらず、ユニークなアイデアが出た。今後も市民の生の声を聞き、一緒に考えたい」と話している。

 第2回は11月28日午後1時、ぶらくり丁のみんなの学校集合。南海和歌山市駅周辺を歩くフィールドワーク。希望者は直接集合場所へ。12月6日(日)、12日(土)は午後1時から市民図書館で実施。同館(073・432・0010)。

写真=図書館に必要なものなどアイデアを出し合った

(ニュース和歌山2015年11月28日号掲載)