35歳未満が仕事について語り合う「はたらくライブラリー」。10日の同イベントにゲストスピーカーで招かれた▼教育学部出身の筆者は学生時代、教師を志したが、学校の外での学びである「社会教育」と出合い、そちらを目指すようになった。子どもが過ごす時間は学校より地域や家庭の方が長く、学校で起きるトラブルの背景に社会問題があると考えたからだ▼記者は、地域の課題を解決しようと努力する人たちを応援し、それを知らない人たちに新しいきっかけを提供できる。これこそまさに社会教育につながる仕事だと思う▼こうした考えや仕事を紹介し、集まった介護、建築、保険事務など様々な職種の人と語り合った。「将来は自分の店を持つ」「もっと能動的に仕事をしたい」など、それぞれの目標、夢を聞くことができた▼自らの仕事の原点を見つめ直し、他の職種で働く人の意見を聞くことは、職業観を磨く機会になる。目先の仕事に追われず、初志を追うことこそが、楽しく働く秘けつだと感じた。(林)