たわし、みかん、鈴木…

 いよいよ、2月15日㊏、10年目の「紀州海南ひなめぐり」がスタートします。

 つるし雛、ポスター、チラシ、マップ、のぼり、スタンプラリー、スポンジアート…。全て手作り、予算の少ない手弁当の催しです。支えてくれたのは実行委員のみんな。思い返せば、ひなめぐりの土台をつくり上げた初期のメンバーたちとは、笑い、泣き、ぶつかり合いながら、深夜まで何度も会議を重ねました。

 メンバーの入れ替わりがありながら、毎年、新しい企画を加えてきました。このイベントで象徴的なJR海南駅の千体雛。ずらりと並ぶお雛様の中にたわしと和紙で作った「たわしびな」を忍び込ませたり、お雛様に紙粘土で作ったみかんを持たせたり。その数を当ててもらい、正解者から抽選でたわしストラップや下津特産の蔵出しみかんを贈りました。また、三人官女や五人囃子がみかん狩りをしているように展示したほか、昨年は鈴木姓発祥の地にちなみ、内裏雛、三人官女、五人囃子と全てに〝鈴木〇○〟と名札を付けた鈴木雛を飾りました。企画は新しくなっても、原点はやっぱり「海南をアピールする」ことです。

 今年もメンバーたちが新たな企画、楽しい飾り方をいろいろと考えてくれました。千体雛は「お菓子の街・海南」がテーマ。お菓子を持ったお雛様はさて何体でしょう?

抽選で贈る賞品はもちろん地元のお菓子。クイズのほか、スタンプラリーにも参加してくださいね。
 そして今年はオリンピックイヤー。どこかの会場でスポーツ中の雛人形たちに出会えますよ。その他の企画も盛りだくさん。楽しみにお越しくださいね。

写真=大観衆の前であん馬を披露する仕丁

(ニュース和歌山/2020年2月15日更新)