提案者:吉田 泰士(山東まちづくり会)

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 地元の山東地区で「山東まちづくり会」を立ち上げ、地域を盛り上げる活動を行っています。和歌山電鉄がたま駅長効果で脚光を浴びたことで、著名な観光地があるわけでない山東にも、県外から観光客が訪れるようになりました。こんな状況の中、私たち住民も動かなければと活動が始まりました。

 これまで様々なイベントや里山整備などを行っていますが、地元・山東について「どんだけ語れる?」「どんだけ自慢できる?」というと、まだまだ知識も勉強も不足しています。

 昨年、山東盆地の風景を考えるワークショップに参加しました。皆さんとお話する中で、新しい発見がありました。年配の方からは、色んな昔のお話を聞け、参加者それぞれの視点からの風景自慢も知ることができました。4月4日号の本欄で梅原宗直さんが提案された「小中学校に『地元』という科目を」のように、地元について学ぶ時間をもつことに大賛成! そこで、それぞれの地域の自慢探しはどうでしょうか。「1地区5自慢運動」を展開するのです。

 例えば「東山東地区で自慢できるものはなにか?」というように、自治会単位、いや、もっと狭い地区単位で自慢を見つける。風景、神社仏閣、お祭り、食べ物、人、方言、匂い、音…。色んな自慢を出してもらいます。小学校単位で、自慢大会なんてのも面白いですね。みんなで出し合えば、「うちの地区でもあるよ」「うちもやってみよう」とか、そんな展開があるかも知れません。少しずつ自慢を探してゆけば、地域を知るきっかけとなり、見方も変わり、魅力を発信することで、外部からの見方も変わります。自慢を磨きあげることも必要です。

 そうすることにより、より地域に愛着が生まれ、まちがもっと楽しくなると思います。わかやま自慢大会はどうでしょうか。まずは、自らが実践しなければですね(笑)。さて、うちの自慢は……。

写真=山東の自慢のひとつ、足守神社

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。

 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。

【応募先】

編集部「よくする法案」係

郵送=〒640・8570ニュース和歌山

FAX=073・431・0498

メールnwtoko@nwn.co.jp

法案への読者の声

4月25日号掲載 いこらソングに賞金1000万円

 賞金1000万円で日本中から「和歌山に行ってみたくなる(=いこら)ソング」を募集すれば、大勢が興味を示すでしょう。(「和歌山ライブの歩き方」編集局長・岩橋和廣)

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  新しいことにお金を投資することは悪いことと一言では片付けられない。しかし、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知るではないが、和歌山県CMソングとしてキング・トーンズが歌った『WAKAYAMA』という曲を再発売すればよいと思う。キャッチフレーズは『日本のいいとこ和歌山県』だった。(会社員 大須賀悟・57歳)

 全国的に見て、和歌山の知名度が上位だとは思えない点からして無理があるし、1000万円の賞金は高額過ぎる。そもそも「いこら」は和歌山県限定の言葉であり、他の都道府県の人には何のことかさっぱり分からないだろう。方言にこだわり過ぎるのも、かえって混乱を招くようにも思える。(契約社員 川﨑健太・32歳)

4月18日号掲載 「アート・工芸を買って育てよう」

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 アートにお金を使うのを義務化することに違和感はあるが、和歌山県民がアートに触れるきっかけにはなる。そうなると、作り手は買い手に継続的に興味を持ってもらえるよう今以上に努力し、さらなる工夫を凝らす。その結果、自分の意志でアートにお金を費やす人が増え、和歌山独自の文化が発展するのではないだろうか。(主婦 匿名・30歳)

 紙面の写真の器を手にとってみたくなり、ギャラリー、ショップはどこにあるのだろうと思った。江戸時代は、文化、文芸、アートが盛んで、作り手も見る方も熱心に楽しんでいたらしい。お金への執着はほどほどに、文化が成熟していた時代に憧れる。書物、絵画、音楽、茶碗などなど興味はつきないが、そんな話のできる人が少なく、ネットの中でしかトークは続かない。(パート 匿名・49歳)

 和歌山には美術館やギャラリー、ライブ会場などが少ないのは事実。私は陶芸や絵画に興味があるが、目に触れる機会が少なく、県内在住の作家も知らない。本法案の主旨は理解できるが、まず作家自身がその作品を身近なところで我々一般県民の目に触れる努力をすべき。そうすれば、購入の機会も増えるだろう。そんな努力によって和歌山の文化度がアップしていけたら良いと思う。(無職 匿名・69歳)

(ニュース和歌山2015年5月2日号掲載)